7月 2020

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インドネシア共和国、首都ジャカルタとジャワ島を代表する都市ジョグジャカルタを訪問しまた(2020年2月)   この国を訪れるのは初めてですし、災害対策視察が目的のツアーでしたので、ガイドブックを見ることもなく、あえて予備知識なく舞い降りました。 惹きつけられたのは、店舗など商業建物はもとより、公共建物、住宅、街並のどこをとっても、ディテールにデザインが施されていることです。 無駄にゴテゴテしているわけでなく、高級にみせたいとかでもなく、この国ではそれが普通(スタンダード)なのです。「面」があれば、描く、装飾するということが当たり前の思考の人びとのお国なのでしょう。もともとある太陽や草木、花ばなと、人が後からつくる建物や町並みが一体な印象でした。 つまり、インドネシアの建築スタンダードは、アートとの融合度合いが高い!のです。それを強く感じたのはジャカルタ空港です。ただ広いだけではない、色、ツヤ、ヒカリ、そして至るところに絵画やグラフィックが施されています。もっと観ていたい、もっと居たくなるアメイジングターミナル!でした。     わかりやすいところでは、数十メートルごとに壁に設置された消化器、鉄扉には遊び心のある絵があしらわれています。‘搭乗ゲートまでの道のりが長くても、これなら子どもだって楽しい気分で歩けちゃうね!’   大きな現代アートが壁ごとに飾られています。たぶんインドネシアのアーティストたちの作品です。作家たちにとっても、世界中の人たちの目に止まるこの場所への展示は栄誉なことでしょう。   日本との違いは何なのか?と考えながら羽田空港に戻って来ました。 羽田のターミナルには「あぁ、日本らしい』と思える建築デザインはこれといってありませんでした。 到着ゲートからの通路はひときわ味気ない床壁天井。一定距離に枠組みされた広告看板。それらのビジュアルデザインはハイレベル、ハイクオリティで簡素な公共施設にアート思考をかもしてくれています。漢字、カタカナ、アニメ画に、美しい写真…。日本が誇れる、外国人が大好きで、クール なJAPAN!  私も好きです! ただ、、、、いく前以上に、日本の建築スタンダードには、デザイン性やアートが足りないってことが分かってしまいました。『自分らしくをカタチに』のまる企画としては、国際ターミナルにはその国らしさを建築デザイン、空間デザインしてほしい・・・。 日本はどうしてそれができないのか、、、改めて、パブリックアートの創造と保全の重要性を痛感し、取り組んでいく意義を感じています。 まる企画 業務のご案内// https://maru-tokyo.com/wp/     インドネシアのディティールデザイン、かわいい柄模様のお話し はまた今度。