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あの方にお似合いな、エレガントな花模様のお部屋 

ある日の私は、いつものようにコンビニで昼ごはんを買っていました。知らない電話番号からの着信に買い物カゴを持ったまま出てみると、テレビで聞いたことのあるお声で「わたくし、◯◯〝・◯◯◯◯。おわかりになります?」
私は緊張しながら「はい、よく存じあげております」と答えました。 
その方の要件は「本宅の近くに中古住宅を購入するので、リフォームしたい」とのことでした。
もしかしたら、この方のご要望にお応えできるリフォーム屋さんはそうどこにでもは居ないかも??・・・。「私、できます!」とすぐにお返事しました。
後日、購入予定のお宅でお打ち合わせし、お部屋は花柄の壁にしたいとのことでした。私はデザインコンセプトは【大人カワイイおウチ】だな!と決めました。

 

<クロス選びの編>

最初は国産で構わないのでクロスのカタログが見たいということでお持ちしましたが、ヨーロッパ調の繊細で明るい花柄のものは少ないのです。
輸入のクロスは国産品より多少値が張りますが、やはり比べると花柄模様のクオリティがまったく違います。
お客さまの世界観を実現するのは、主要な部屋やアクセントウォールには輸入クロスを使用して、国産のクロスとコーディネートしました。こうすれ、全体のコストが抑えられます。

 

参考:部屋ごとの展開図を作成し、イメージづくり〜提案、最終的にはクロス屋さんへの指示書になります

 

ご提案、打合せ記録写真 輸入クロスと国産の無地のクロスをコーディネート

 

Before: ドレッサールームに大きな鏡がありました。お客さま:「これを活かしてハリウッドミラーにできないかしら?!」 私:「できます!ハリウッドミラーにリフォームします!」

 

After:ハリウッドミラー風の照明器具を購入して、既存の鏡を加工しました  配線が見えないように施工やさんとアイディアを出し合ってキレイに納めました

 

カワイイ花柄だろうと、クロスを貼る職人さんはオッサンです

 

【まる企画のちょこっとアドバイス】
クロスは国産品でも、サンゲツやリリカラほか、選びきれないほどたくさんの色柄の製品があります。自宅やオフィスだと業者さんが白系の安価なサンプル帳を持ってきて「この中から選んでください」と言われますが、無難で面白くないと思ったら、ここでちょっともがいてみてください。自分の空間なのだから、元気になれたり、お気に入りの家具に似合う色柄は何だろう?と・・・。
◇派手すぎるかも ? 
毎日居る空間ですから、すぐに慣れて愛着が湧く空間になっていきます。気に入ったものが見つかって部屋の全面に使うことに勇気がいるなら、壁の一面だけ色を変えてみても良いのです。
◇飽きてしまうかも?
自分の好きにこだわって、イメージして選んだクロスなら、そんなにすぐに飽きてしまうことはありません。そのうち自分と一体化して居心地の良さは増していくものです。それからクロスは、白だろうが柄だろうが、長くても十年程度で貼り替えるものです。
◇自宅は自分の空間ですから、
ご自宅でも、アンティークなカフェのようにもなれるし、モダンなホテルのようにもなります。外国のデザインを復刻した国産仕様のクロスもあります。これなら普通のクロスやさんで問題なく貼れます。
 

ハイセンスなお客さまと一部屋ずつデザインを決めていく時間は、仕上がりを想像しながらの楽しい時間でした(時に厳しい場面もありましたが、、、)。

たまにSNSやテレビでこのお部屋を目にします。あの方が好きな世界観をつくるお手伝いができて幸せです。

 

Befor

 

After